広島・床田 独り立ち宣言!脱・大瀬良頼み 信頼得て先発ローテの柱へ

 広島の床田寛樹投手(26)が20日、来季は先発ローテの柱として“独り立ち”することを目標に掲げた。マツダスタジアムでの秋季練習に参加後、18日に残留を発表した大瀬良に頼り切りの状況から脱却することを宣言。そのためにも長いイニングを消化できる「イニングイーター」になり、信頼される左のエースとしてチームを引っ張っていく。

 来季で6年目。かかる大きな期待に応えるためにも、さらなる進化が必要な床田は力強く意気込みを語った。「先発をやるからには長いイニングを投げないと仕事にならない。中継ぎにも負担が掛かる。できるだけスイスイといけるように。理想はそんな感じ」。自覚と責任を持ちながら、レベルアップを目指す覚悟だ。

 今季は開幕ローテに名を連ねるも、前半戦は8試合の登板で1勝2敗と精彩を欠いた。5月27日の西武戦(マツダ)を最後に2軍降格。だが気持ちを切らさなかった。「直球が良くなった」と振り返るように球威を取り戻した。1軍に復帰した後半戦はメキメキと調子を上げ、9月は4試合に登板し、同21日の巨人戦(マツダ)でプロ初完封勝利をマークするなど3勝1敗、防御率0・93の好成績。プロ5年目で初となる月間MVPを受賞した。

 しかしシーズンを通しては満足いく内容ではなかった。今季は16試合の登板で投球回は87回1/3。1試合の平均投球回は5・5と先発投手としては物足りないが、床田は飛躍への手応えをつかんでいた。「後半戦は三回でバテバテになってもいいぐらい、200%ぐらいで飛ばした。それでも意外とイニングを投げられた。その感じで行っても良かったのかな」。ペース配分を考慮せず、序盤から全力で行っても球威が落ちないことを確認。来季も初回からエンジン全開で腕を振っていく構えだ。

 今季、サウスポーでは高卒2年目の玉村や高橋昂が台頭。来季はドラフト1位の黒原(関学大)、同2位の森(三菱重工West)の新人左腕が加入する。左投手の先発陣では最年長となる床田には、投手陣をけん引する役割も求められる。「しっかりと独り立ちできるように。年齢的にも上になってしまった。いつまでも大瀬良さんについていくだけじゃなく、左投手で一番いい成績を残せるようにしたい。何とか殻を破りたい」と新たな決意を口にした。

 この日はブルペンで150球を投げ込むなど精力的に汗を流した。「オフは筋持久力を上げ、長い間投げられるようにしたい」とスタミナ強化を口にした左腕がチームのために奮闘する。

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