水谷氏 古葉氏をしのぶ 山本、衣笠の両主力を「手なずけた」

 (右から)衣笠、山本とともに黄金期の赤ヘル打線のクリーンアップを担った水谷
 日本S第7戦 9回に近鉄・石渡(6)のスクイズを外した江夏=79年11月4日、大阪球場
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 広島の1975年の初優勝、79年の日本一に5番で貢献した水谷実雄氏(73)が16日、古葉竹識氏の訃報に際し、デイリースポーツにメッセージを寄せ、故人をしのんだ。

  ◇  ◇

 古葉さんと言えば、優しそうな風貌に似合わず、厳しい一面を持っておられた。やっぱり10年以上広島の監督を務めて、黄金時代を築き上げるには、そうした厳しさが必要だったと今も思いますよ。

 手法としては山本、衣笠の両主力を、言い方は悪いが「手なずける」。これが古葉さんはうまかった。カープのけん引者と認めるからこそ、2人には遠慮もひいきもなく、悪ければ叱る。これによって、野球という団体競技に不可欠な、チーム全体のまとまりが出てきたんですよ。

 衣笠さんの連続フルイニング出場が途切れた前夜(1979年5月)、監督室に向かう姿を見た。ただ、それから後も、連続試合出場を続ける中で、肋骨(ろっこつ)が折れていてもフルスイングする姿は「記録のためじゃない。勝つため」というものの体現と感じたものです。そして、衣笠のすごさ、に加えて間違いなく「古葉の教え」がそこにはありましたね。

 心よりご冥福をお祈り致します。

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