広島・一岡 復活へ収穫の4球 紅白戦で三者凡退「結果に一喜一憂しないように」
「広島紅白戦、紅組2-4白組」(14日、マツダスタジアム)
広島・一岡竜司投手(30)が紅組の2番手で紅白戦に登板。1回をわずか4球で三者凡退に片付け、首脳陣にアピールした。
四回から登板し、先頭の矢野、続く羽月をいずれも初球で内野ゴロ。最後は中村奨を2球目で投ゴロに料理した。「1球も、真っすぐを投げてないのが収穫です」と、全球カットボールで内野ゴロに仕留めた内容をプラスに捉えた。
直球とフォークを主体にカーブを織り交ぜる、縦変化が一岡の投球スタイル。従来の形は消さずに、現在意識するのがこの日見せた“横変化”。「右の外、左の内にしっかり投げ込めた。結果に一喜一憂しないように。続けることをテーマにやっていきたい」と慢心はない。佐々岡監督も「(打者の)目線を変えられるのでね」と評価した。
今季はプロ10年目で初めて1軍登板機会なし。ケガで離脱したわけでなかった。だからこそ「悔しさと寂しさが半々」と心境を振り返った。目指すは開幕時に1軍に居ること。「来年まず1軍で投げたい。目立たなくていいので、こっそり活躍できたら。それが理想です」。謙虚な思いを秘めながら、来季の巻き返しに燃えている。




