広島6連勝 安仁屋氏「九里の味方のミスをカバーする投球が生んだ野手との信頼関係」

 お立ち台で並んで笑顔を見せる(左から)九里、鈴木誠、栗林
 8回、2ランを放ちナインの出迎えに笑顔で応える鈴木誠(撮影・立川洋一郎)
 3回、楠本の打球をキャッチする九里(撮影・立川洋一郎)
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 「広島3-0DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 広島・九里が7回1安打無失点でリーグトップタイの12勝目を挙げた。鈴木誠は34号を含む3安打3打点の活躍。栗林も球団新記録となる15試合連続セーブ。チームもこれで6連勝となり、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「投打の主役が素晴らしい活躍を見せたナイスゲーム」とたたえた。

  ◇  ◇

 九里は初回、先頭打者にいきなり死球を与えるなど二回までは3四死球と少し力みが見られたが、三回からは自分のペースで投げられた。腕がよく振れて直球中心の投球が良かったと思う。

 右打者の内角を強気に攻める坂倉のリードも光った。七回2死でソトを迎えた場面。初球、内角球で詰まらせて左飛に仕留めたが、この1球がこの日の投球を象徴するような素晴らしい球だった。

 四回に唯一の安打を浴びたが、これは目測を誤った西川のエラーみたいなもの。この四回もそうだし、小園のエラーが出た五回も無失点に抑えた。味方のミスをカバーする投球で野手との信頼関係もより深まっていく。

 それが鈴木誠の3安打3打点にもつながった。味方のミスが出ても必死に踏ん張る九里の姿に「なんとか打って援護したい」という気持ちもより強くなったと思う。鈴木誠の打撃も見事だったし、栗林も球団新の15戦連続セーブおめでとう。九里はリーグトップタイの12勝目。投打の主役が素晴らしい活躍を見せたナイスゲームだ。

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