広島・小園 7打席連続安打!3割見えた 規定打席初到達&連日猛打ショー
「DeNA2-3広島」(25日、横浜スタジアム)
ウイニングボールをつかみ捕った小園から白い歯がこぼれた。接戦を勝ち切った試合は、自身にとっても大事な一戦だった。プロ入り後、初の規定打席に到達。目標としてきた1つの山を越えた。
初回1死で左前打を放ち、三回無死一塁は右前へ運んだ。前日24日のDeNA戦は5打数5安打。勢いそのままに7打席連続安打だ。五回無死一塁は左飛で連続打席安打が途切れた。七回1死の第4打席も三邪飛に倒れたが、それでもこの時点で節目をクリアした。
4月下旬に今季初昇格し遊撃の定位置を勝ち取った。佐々岡監督は「よく頑張っている。成長しているし、自信にして」と目尻を下げた。
今月上旬に15打席連続無安打と調子を落としたが、乗り越えた。グリップの位置や右足の上げ方などを微調整しながらも強みは見失わない。「積極的に振っていく」と言い続けた若鯉。心構えは2番を任され、役割が増えても変えなかった。
球団では高卒3年目でシーズンを通して規定打席に到達した選手は12年の堂林以来いない。残り25試合。順調にグラウンドに立ち続ければシーズンでの規定打席到達も可能だ。
九回2死一塁で二塁内野安打を放ち2試合連続猛打賞。打率・289に上げた。小園が次に見据えるのは打率3割。目標に向かって走り続ける。



