広島・佐々岡監督 鯉の未来に懸ける!不振の坂倉外さない「ここを乗り越え成長」

 「広島0-5巨人」(23日、マツダスタジアム)

 2試合連続、今季13度目の零封負けを喫した広島。借金は今季最多の「17」に膨らんだ。打線は20イニング連続無得点と深刻な貧打に陥っており、奮闘を続けてきた若手も壁に直面している状況だが、首脳陣は先を見据え、我慢の起用を続けて試練を乗り越えることに期待した。明るい未来を信じ、一丸で白星を積み上げていく。

 打つ手が現状打破につながらない。いつものごとく、好機で決定打が出ない。2試合連続、散発4安打で今季13度目の零封負け。秋晴れの球場に足を運んだ鯉党の願いもむなしく、チームは驚くほど静かな空気の中で敗戦を迎えた。

 今季ワーストの13失点から一夜明け、挽回を期した一戦で見せ場なく敗戦。1番に上本、6番に正随を配した打線も機能せず、佐々岡監督は「試合前に色んなことをやっている中、なかなかね。沈みがちになって打破されていない」と必死に言葉を絞り出した。

 巨人先発・高橋に手を焼いた。三回まで1安打に抑えられ、四回は2死から鈴木誠が中堅へ二塁打を放つも、坂倉が右飛。0-5の六回は、2死満塁から坂倉がフェンスギリギリの中飛に倒れた。好機を得点につなげられず、21日・巨人戦の七回から20イニング連続無得点。深刻な貧打にあえいでいる。

 指揮官が「坂倉がいいところで回ってくる中、(調子が)落ちているのが要因」と振り返ったように、坂倉はこの日4打数無安打。前日まで4戦連続安打で打率は・302と3割台を維持するが、今月7日に首位打者に立った打撃は下降線をたどっている。

 捕手と一塁での併用が続く負担もある。それでも鯉将は「重要なところ(ポジション)を頑張ってくれている選手なので、そうそう簡単に外すつもりはない。ここを乗り越え、また一つ成長があると思う。ひと踏ん張り、頑張ってほしい」と期待した。

 チームは依然、最下位に低迷。CS進出も厳しく、明確な目標を掲げられない秋口の戦いを強いられている。長丁場のペナントレースを初めて耐え抜く若手たち。経験という名の“財産”は、必ず来季以降の糧になる。9連戦は残り3試合。ここまでは6試合で1勝4敗1分けと苦戦が続くが、佐々岡監督は「一試合一試合集中して」と強調した。

 小園、林の高卒3年目コンビは壁に直面しながらもポジションを守り、奮闘を続ける。今季の開幕スタメン野手8人中、この日も先発出場したのは菊池涼、鈴木誠、西川の3人のみ。着実に育ってきた新芽が満開の花を咲かせる時を、ファンは心から願っている。

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