広島・菊池涼、侍1番だ! 斬り込み隊長に稲葉監督指名 忍者が世界一導く

 1回、小園の中犠飛で本塁へ突入し同点に追いつく三走・菊池涼。右は捕手・中村
 日本代表の稲葉監督(左)と談笑する菊池涼
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 「広島5-8ヤクルト」(23日、マツダスタジアム)

 東京五輪に臨む野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(48)が23日、ヤクルト戦を視察し、代表に内定している広島・菊池涼介内野手(31)の1番起用構想を明かした。ベストオーダーを模索している段階だが「考えられますね」と話し、攻守にわたる活躍を期待。チームはヤクルト戦6連敗で佐々岡政権初の借金14となったが、頼れる背番号33が全力プレーでナインを引っ張っていく。

 自在にダイヤモンドを駆け回る姿が、頼もしく映った。卓越した野球勘は、頂点を目指す上で欠かせない。稲葉監督は菊池涼の打順について「打順は本当に難しいので、色んな意見を出しながら、その日のベストの打順を決めていこうと思います。その中でもちろん菊池選手が1番というのも考えられますね」とプランを明かした。

 今季、菊池涼は4月7日・ヤクルト戦から1番に入った。新型コロナウイルス感染からの復帰後も、1番が主戦場。ここまで57試合で打率・312、7本塁打、19打点と、チームを鼓舞してきた。

 「今、1番を打っていますし、もちろんそういうのも含めて打順を考えていきたい」と指揮官。適材適所を見極めて、ベストオーダーを組む五輪の舞台。鯉のリードオフマンは“侍の斬り込み隊長”を担えるほどのアピールを、試合序盤から示した。

 1点を追う初回。サイスニードから左翼線に二塁打を放ち、左翼・青木が打球処理に手間取る間に、一気に三塁を陥れた。1死後、小園が放った中堅浅めの飛球で迷わずタッチアップ。捕手のタッチを紙一重のヘッドスライディングでかいくぐり、本塁に生還した。思わず高津監督がリクエストするも、判定は覆らなかった。

 その姿に侍の指揮官も「やっぱり行ったかと。そういう目で見ていた。捕手が少し後ろに引いたのを見て前でスライディングするというね。その辺も国際大会で期待。状況判断も、非常に大事ですから。一番タッチしにくいところに滑る。素晴らしいですね」と賛辞を惜しまなかった。

 試合前には「頼むよ」と激励され「分かりました」と力強くとうなずいたという。世界一を勝ち取った19年の「プレミア12」ではベストナインと、最優秀守備選手にも選出された。「キクらしいプレーを見ましたし、とにかくケガをしないように、五輪までやってほしい」と稲葉監督。佐々岡政権では初の借金14とチーム全体が苦しむ中でも、菊池涼は前を向いてプレーする。その強い気持ちと献身的かつ相手のスキを逃さない姿勢で、金メダル奪取に貢献する。

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