カープ高橋昂、雨降ってG連倒へ 中3日で巨人戦先発へ…ノーゲームで指揮官示唆

 広島は1日の阪神戦(甲子園)が降雨により、三回表終了時にノーゲームとなった。先発して2回を無安打無失点に抑えた高橋昂也投手(22)は、中3日で5日の巨人戦(マツダ)に先発登板する可能性が高くなった。4月24日の巨人戦で2018年シーズン以来1031日ぶりの勝利を挙げた左腕が、再度の“G倒”で今季2勝目を狙う。

 球場を覆った黒い雲から、大粒の雨が降り注いだ。一瞬でグラウンドは水浸し。午後2時44分から中断に入り、同2時53分にノーゲームとなった。それでも高橋昂は「ここ3戦で、ボール的には一番いいボールが投げられた」と確かな手応えを口にした。幻の2回パーフェクトは、次戦への光になる。

 初回をわずか10球で三者凡退に片付け、二回は4番・大山を内角直球で見逃し三振。2死から6番・佐藤輝にはフルカウントから外角145キロ直球で見逃し三振を奪った。2回無安打無失点。24球という球数の少なさを踏まえて、佐々岡監督は「今考えているところではあるけど、あり得るよね」と、中3日で5日・巨人戦(マツダ)に先発させる可能性を示唆した。

 左腕は前回4月24日の巨人戦(東京ドーム)で今季初勝利。5回1/3を6安打3失点(自責点2)の力投で、2018年6月28日以来3年ぶりの白星を手にした。仕切り直しの一戦が中3日なら相手は再び巨人。今季2度目の“G倒”にも期待が高まる。本人は「自分自身(気持ちを)変えずに行くだけです」と次戦に視線を向けた。

 チームは3日から巨人3連戦。初戦と2戦目は森下、床田が中5日で先発予定。5日の3戦目は当初、前回プロ初登板初先発した玉村を中5日で先発させるプランがあった。

 だが「この雨で考えるところにはある。(高橋昂の)できが良かっただけに、そうなるかもしれない」と指揮官。玉村は前回4月29日の登板で101球を投げた。登板間隔を詰めることなく、上昇気配の漂う高橋昂を巨人にぶつけることは、上位進出を狙う上でもメリットになりそうだ。

 花咲徳栄高時代には2年夏と3年春に甲子園出場。1軍で初めて立った思い出のマウンドを「自分の長所は、力感なくボールを投げられるところ。そこは継続してできた」とプラスに捉えた。19年2月のトミー・ジョン手術からの完全復活へ。5年目左腕が背負う期待は、日を追うごとに大きくなっている。

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