広島・森下3勝目 打っても今季初安打、初適時打、初打点

 DeNAに快勝し笑顔を見せる森下(中央)ら広島ナイン(撮影・立川洋一郎)
 3回、中前へ適時打を放つ森下
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 「広島10-1DeNA」(27日、マツダスタジアム)

 広島・森下は動じない。大量援護にも背中を押され、ピンチで冷静に腕を振り抜いた。失点はソロ本塁打の1点のみ。8回3安打1失点。打撃では今季初安打初打点も記録し、自身の2連敗を止めて3勝目を手にした。

 「きょうはしっかり真っすぐも投げ切れました。変化球も投げ切れたのが前回より良かったと思います」

 尻上がりに調子を上げた。昨季苦手としたオースティンは3打数無安打2奪三振だ。「ずっと考えていた」。連敗中の2週間は開き気味になっていたフォームを試行錯誤。緩急を自在に操る本来の投球が戻ってきた。

 ドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)にも刺激を受けた。新人右腕は25日・巨人戦で1点リードの九回を3者連続空振り三振。開幕から12試合連続無失点とし、新人のデビューからの連続無失点記録(ドラフト制後)にあと1に迫った。「自分も頑張らないとけない」。燃える思いを白球に込めた。

 羽月と上がったお立ち台では「きのうの夜『一緒に頑張ろうね』って言って寝たので、打ってくれて本当に良かったです」と言って鯉党を和ませた。間もなく迎える鯉の季節。勝利を届け、もっと大きな笑顔の花を咲かせてみせる。

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