広島・九里 開幕2連勝4年ぶり 逆転劇呼ぶ6回3失点「少ない失点でいけた」

 2回、DeNA打線に立ち向かう(撮影・高石航平)
 力投する九里(撮影・金田祐二)
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 「DeNA3-7広島」(3日、横浜スタジアム)

 決して完ぺきな投球ではない。それでも九里は試合をつくり逆転劇への道を切り開いた。6回6安打3失点で2勝目をゲット。「なるべく少ない失点で、と思いながら投げた。結果、きょうは少ない失点でいけた」と振り返った。

 1つの球種に頼らずカットボールやツーシームなど全球種を満遍なく使った。六回は2点を失いなお無死二塁で、4番・佐野をフォークで三飛。宮崎、田中俊も的を絞らせず打ち取った。持ち味を発揮した。

 DeNAが開幕から勝ち星なしで迎えた、敵地での一戦だった。「まずはしっかり自分の投球をマウンド上でできるようにと思って試合に入った」。平常心で右腕を振り、9勝した17年以来4年ぶりとなる開幕2連勝を手繰り寄せた。

 家族の存在が背中を押している。「最近、下の子がちょっと歩いたんですよ。7、8歩ぐらい」。長女は間もなく1歳1カ月を迎える。遠征があれば広島を離れる。日々成長する子どもたちが勇気の源だ。

 「少し球が浮いた。修正していかないと1イニングでも長い回を投げられない」と唇を結んだ。六回に2失点した投球が反省点だ。先発の軸として投げ続けるという決意を持って臨む1年。見据えるものは高い。

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