広島・クロン いきなり3安打1打点!鮮烈初シート打撃
「広島春季キャンプ」(7日、沖縄)
鮮烈デビューだ。広島の新外国人、ケビン・クロン内野手(27)=前ダイヤモンドバックス=が7日、キャンプ初のシート打撃で3安打1打点。中越え、左前、右中間と広角に打ち分けた。前日6日のランチ特打では左中間へ推定150メートルの場外弾を放ったばかりの長距離砲。評価はうなぎ上りだ。
視線を独り占めだ。クロンがキャンプ初のシート打撃で快音を響かせた。2本の長打を含む3安打1打点の固め打ち。パワーに加え、広角にはじき返すバットコントロールで存在感を示してみせた。
「しっかりボールを見て、捉えることができた。早い段階でヒットを打てたことは本当にうれしいよ」
2打席目で遠藤の低め直球を振り抜き、中堅フェンス直撃の二塁打。“来日初安打”を記録すると、続く薮田からは外角高めの直球を左前打へ。一塁に走者を置いたコルニエルとの対戦では、右中間への適時二塁打を放った。
「引っ張り専門じゃない。打球方向は必然的に中堅から右中間に多くなる」と朝山打撃コーチ。打撃練習ではバットを内側から出す意識で振り込む。力任せな打撃はしない。
日本球界で成功するカギは変化球への対応力。DeNA・東野スコアラーは「癖のない打撃。エルドレッドと同じタイプじゃないですか。変化球にどう対応していくかを見ていきたい」と警戒心を強くした。
助っ人は「狭いストライクゾーンであったり、手が出ない球もあった。どんな投手が相手でも、甘い球を待って捉えていきたい」と前を向いた。パワーと柔軟性を併せ持つ。期待は高まるばかりだ。





