広島OB高橋里志さん死去 闘争心あふれる投球…安仁屋宗八氏が悼む
元広島投手で、最多勝と最優秀防御率のタイトルも獲得した高橋里志さんが1月31日に肺がんのため広島市内の病院で死去していたことが3日、分かった。72歳。葬儀は2日に家族葬を行った。広島カープOB会長の安仁屋宗八氏(76)=デイリースポーツ評論家=が高橋さんの死を悼んだ。
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広島の水が合っていたのか、南海からカープに来て大きな花を咲かせた。鋭いシュートを武器に闘争心むき出しの投球。気性も激しく、交代させられてベンチ裏の鏡を割ったこともあった。でも、グラウンドを離れれば、とても優しい男で、一緒に麻雀やゴルフをしたり、酒もよく飲みに行った。
近鉄で引退した後は広島に戻って中国放送の解説者を務めながら、流川でスナックも経営していて、私もよく遊びに行った。カープOB会の副会長としても、私のことを本当によく助けてくれた。最後に会ったのは去年春のOB会の役員会。その時は元気そうだったけど、その後、体調を悪くして入退院を繰り返していると聞いて、ずっと心配していた。
まだ72歳。あまりにも早すぎる。ショックという言葉しか見つからない。彼はカープのことをすごく愛していたし、佐々岡監督のことも現役時代から応援していた。天国からもカープのことを見守ってほしい。





