カープ遠藤「見つめ直す」3敗目 課題修正できず…左足アクシデント緊急降板
「阪神3-1広島」(12日、甲子園球場)
顔をゆがめながらベンチへと下がった。五回2死三塁。広島・遠藤淳志投手(21)がサンズへ3球目を投げた際に、左足を気にするそぶりを見せた。慌てて沢崎投手コーチとトレーナーが駆け寄るも、そのまま続投。しかし四球を与えたところで治療のため一度ベンチへ。その後再びマウンドに戻り、1球投球練習をしたが、続投は困難と判断され、緊急降板となった。
試合後、遠藤の状態について佐々岡監督は「あすになってみないと分からないが、たぶん大丈夫だと思う」と軽症を強調。病院に行く予定もないという。
思わぬアクシデントに見舞われた遠藤だが、この日も課題の立ち上がりにつかまった。初回、先頭の近本に左前打を許すと犠打と死球で1死一、二塁。サンズを中飛に抑えるも大山に真ん中高め142キロ直球をバックスクリーン左に運ばれた。
「甘い球をいかれた。投げミスをしてしまった」。これで3試合連続の初回失点。佐々岡監督は「いろいろブルペンで工夫している中での入りなんだけど同じことを繰り返しているからね」と厳しい表情を浮かべた。
3敗目を喫した右腕は「もう一度見つめ直したい。逃げてもここから前に進めない。また頑張ります」と課題克服に努めながら、再起を誓った。