広島・九里奮投3勝 佐々岡監督、軸不在の先発陣を「引っ張ってもらいたい」

 「広島5-1ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)

 粘り強く右腕を振り抜いた。広島・九里亜蓮投手(29)が6回3安打無失点で3勝目を手繰り寄せた。8月10日の中日戦以来、1カ月ぶりの白星。「チームに勝ちがつく投球がなかなかできていなかった。それができて良かった」と胸をなで下ろした。

 安打を許しても四球を与えても根負けしない。2度の満塁を切り抜けた。「変に考え過ぎず打者と勝負をした」。先頭・塩見への四球から全ての塁が埋まった五回は雄平、エスコバーを打ち取った。

 前回1日の中日戦は、七回まで2失点ながら八回に3点を失いKO。途中降板する悔しさを今季一番、感じた試合に違いない。球数は今季最多142球を数えていても「特に影響はなかった」。タフネスが武器でもある。いつもと変わらない制球力で勝負した。

 柱として期待されたK・ジョンソンと大瀬良が不在という緊急事態だ。大瀬良と同学年の右腕にかかる期待は大きい。佐々岡監督は「九里は同期の大瀬良が抜けて『俺が』という気持ちだと思うし、引っ張ってもらいたい」と力を込めた。

 今季は開幕から一度もローテを外れていないが、シーズンを通じて投げ抜いた年はない。「守りたい気持ちが強い。まだまだレベルを上げていかないと」と九里。残り約2カ月となったシーズンを全力で駆け抜ける。

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