広島自力V消えた 大瀬良KO、2戦連続5回未満 佐々岡監督、次「考える」

 4回表途中で降板し、ベンチで視線を落とす大瀬良(左端)=撮影・立川洋一郎
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 「広島1-10DeNA」(5日、マツダスタジアム)

 広島の自力優勝の可能性が消滅した。大瀬良大地投手(29)が大誤算。9安打を浴びて3回1/3、今季ワーストの8失点でKOされ、2試合連続黒星の4敗目。さらに救援陣も打たれ、2試合連続2桁失点となる10失点。これで9月に入ってからの5試合は計38失点で、1試合平均7・6点と投壊が止まらない。借金は今季最多の8。

 四回途中、ベンチの最前列に座った大瀬良が視線を床に落とした。胸中にあったのは悔しさだ。負けられない一戦。責任を果たそうと、強い思いを持って登ったマウンドで本来の力を発揮できない。今季ワースト8失点での降板だった。

 「自分の球が投げられなかった。2試合連続で悔しい結果になってしまった。自分を見つめ直し、また頑張ります」

 初回、ソトに浴びた先制の中前適時打は高めの直球。0-3の四回無死一、三塁から柴田に右越え3ランを許した1球も真ん中のカットボールだった。「コントロール的にも高かった」。3回1/3を9安打8失点。低めを狙う意識はあっても、指先が言うことを聞かなかった。

 前回8月29日の阪神戦は3回7安打5失点(自責点4)。2試合続けて5回未満での交代を告げられた。佐々岡監督は「大地の状態があまりよくなかったし、球も悪かった」と厳しい表情。登板間隔について問われると「考える、今から」と話し、ローテ順を変更してでも中6日ではなく、調整期間を設ける可能性を示唆した。

 投手陣は前日4日に12失点。この日も10点を奪われ、2試合連続6度目の2桁失点を喫した。1日から始まった13連戦は厳しい数字が並ぶ。5試合全てで5失点以上を喫し、総失点は38。1試合平均は7・6と散々な数字。呼応するように、チームの勝敗は1勝3敗1分けとなっている。投手陣全体について沢崎投手コーチは「頑張ってもらわないといけないんだけど先発、中継と結果が出ていない。踏ん張りどころ」と奮起を促した。

 2年ぶりのリーグ優勝と日本一を目指して船出したチームは、開幕から波に乗りきれない。この日の敗戦で借金は今季最多の「8」。巨人が阪神に勝ったため、65試合目にして自力優勝の可能性が消滅した。

 4997人が詰めかけた本拠地での一戦で惨敗。佐々岡監督は「申し訳ないゲームだった。暑い中で(来場してもらったのに)申し訳ない。切り替えてやる、それしかない」と唇を結んだ。諦めないチームを誰もが期待している。

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