広島・会沢 満塁弾&5打点で前夜の雪辱「つないでくれた」救援陣も思いやる

 4回、左中間スタンドへ満塁本塁打を放つ会沢=撮影・立川洋一郎
2枚

 「中日5-9広島」(2日、ナゴヤドーム)

 広島が9試合ぶりの2桁安打となる14安打9得点で連敗を3で止めた。2-0の四回、会沢翼捕手(32)が今季2発目となる5号グランドスラム。1点差に迫られた八回にも適時二塁打を放ち、計5打点の大活躍。今季初の零敗から一夜で息を吹き返した鯉打線。きょう3日も竜倒で3カードぶりのカード勝ち越しを決める。

 敵地ナゴヤドームに駆けつけた鯉党が歓喜した。ライナー性の強烈な打球が左中間席に突き刺さったことを確認した会沢は、小さく拳を突き上げながらダイヤモンドを一周。ナインの祝福を受けると表情を緩めた。

 満塁弾は7月26日のDeNA戦(横浜)で山崎から放って以来、今季2本目。「みんながつないでくれたので、何とかかえすことができて良かったです」と、通算3本目のグランドスラムを振り返った。

 2-0とリードして迎えた四回。鈴木誠と松山の連打、堂林が四球を選び、無死満塁のビッグチャンスをつくった。カウント2-1からの4球目。小笠原が投じた内角141キロ直球をコンパクトに肘を畳み、スタンドへ叩き込んだ。

 前夜の鬱憤(うっぷん)を晴らした。1日は中日のエース・大野雄の前に完膚なきまでに封じ込まれた。今季最少の散発2安打で二塁すら踏めず、今季初の零封負けを喫した。しかし、一夜明けて打線が奮起。14安打9得点の猛攻で痛い敗戦を引きずることはなかった。

 六回、打者一巡の猛攻を受け、1点差まで迫られた。どちらに転ぶか分からない展開になったが、扇の要が勝利を確信させる一打を放った。八回、無死一、二塁から岡田の内角141キロ直球を捉え、左越え適時二塁打。貴重なダメ押し点を奪った。「みんながつないでくれた。何とかかえして、次の投手が少しでも楽に投げられるようにしたかった」と奮闘するリリーフ陣を思いやった。

 チームの連敗は3でストップしたが、首位巨人とは11ゲーム差の5位に低迷する。「一つでも上にいけるようにみんなの力で戦っていきたい。チームが勝てるように自分ができることをやっていく。それしかない」。前を向いた背番号27が攻守でチームをけん引し、浮上させていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス