広島・長野&松山 苦しい夏に頼りになるベテランの意地

 「DeNA5-4広島」(25日、横浜スタジアム)

 劣勢ムードをはね返す反発力と粘り。勝利への執念を広島の2人のベテランが体現した。松山竜平外野手(34)と長野久義外野手(35)が奏でた適時打が、敗戦の中での光となった。

 反撃の口火を切ったのは、4試合連続でスタメンを外れた松山。0-3の五回1死二、三塁で代打で登場し、上茶谷のフォークを中前へ運んだ。

 「余計な力を抜いて、ピッチャーにしっかり入っていけました。ランナーをかえすことができて良かったです」

 2-4の七回は1死満塁で二ゴロに倒れたが、全力疾走で併殺を逃れて1点差に迫り、続く2死一、三塁で長野が魅せた。エスコバーの初球を中前へはじき返す、一時同点の適時打。ベンチに向かって左手を突き上げた。

 3点ビハインドを一時振り出しに戻した攻撃陣に朝山打撃コーチは「先発を打ち崩すのが理想だけど、後ろの投手を打つ。それができてきた」と手応えを口にした。

 五回1死一、三塁では長野が三振に倒れたが、一走・松山が一、二塁間で挟まれる間に三走・堂林が生還。しぶとく点を取る姿勢は、必ず次戦につながる。「しっかり追いついてくれて、もうひと押しだったけど、こういう試合をしてくれたら」と打線の粘りを称えた佐々岡監督。最後まで諦めない姿勢を貫き、上位浮上を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス