広島K・ジョンソン、石原と今季初タッグも遠い1勝… 佐々岡監督、次回も1軍明言

 「広島1-10DeNA」(20日、マツダスタジアム)

 KJよ、奮い立て!広島はDeNAに大敗し、今カードは2敗1分けに終わった。今季初勝利を目指した先発のクリス・ジョンソン投手(35)は5回1/3を投げて8安打4失点で5敗目。左腕はこれで開幕から5連敗となり、球団外国人ではワーストタイ。ただ、背番号42が機能しなければチームの上位進出は望めない。次こそ結果を出す。

 ベンチに腰を下ろすと、K・ジョンソンはタオルで首筋を伝う汗を何度も拭った。しかしながら、マウンドで味わった屈辱にも近い黒星を拭い去ることはできない。敗因を探るように、ゆっくりとマウンドを降りた左腕。6回途中、無念のKOで今季5敗目。かみ合わない歯車は、この夜も戻らなかった。

 今季8度目の先発に際し、ベンチは“劇薬”を投入した。昨季までバッテリーを組むことの多かった石原慶を今季初めて女房役に抜てき。佐々岡監督は「流れを変えるために」と起用の意図を説明。ベンチも左腕の今季初勝利を願っていた。

 初回、先頭の梶谷を右前打で出塁させたが、続く宮崎の6球目に石原慶が盗塁を刺し、ピンチの芽を摘んだ。三回までDeNA打線を無得点。流れに乗るかと思われたが、女神は手厳しかった。

 四回1死満塁で7番・嶺井に真ん中高めの4球目を捉えられた。打球は中堅フェンス直撃の2点適時二塁打。その後、犠飛で1点を追加され、3点を失った。味方が2点差に迫った1-3の六回は、連打で無死二、三塁のピンチ。ここで負の連鎖を止めきる力は、K・ジョンソンに残されていなかった。

 嶺井への2球目が大きく高めに外れ、暴投で追加点を献上した。1死を奪ったが、柴田に四球を与えたところで降板。5回1/3を8安打4失点。どれだけ手を伸ばしてでも収めたかった白星を、またしても逃した。

 マスクをかぶった石原慶は試合後、球団を通じ「何とか勝てるように、力になってあげたいという思いで臨んだけど…」と唇をかんだ。

 開幕5連敗で、球団外国人では01年のラドウィックに並ぶワーストタイ。それでも指揮官は「やってもらわないといけない選手。次、頑張ってもらいます」と次回も1軍登板させることを明言した。

 21日からは首位・巨人を本拠地に迎えて3連戦。石原慶は「一戦一戦、全員で乗り越えていきたい」とナインの思いを代弁した。悩める左腕も同じ。苦境に光が差し込むと信じて腕を振るしかない。

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