広島・野村 セ首位打者DeNA・佐野封じる プロ入りまで同じ道歩んできた後輩
19日のDeNA戦(マツダ)で先発予定の広島・野村祐輔投手(31)が17日、直系の後輩で現在打率がリーグトップの4番・佐野恵太内野手(25)を封じ、チームを上昇気流に乗せることを誓った。この日はマツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加。“佐野斬り”で今季3勝目をつかみ、最下位に沈むチームを救う。
18日から本拠地で迎える6連戦。一つでも順位を上げるには先発陣の奮闘は必要不可欠だ。マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加した野村は、先発予定の19日のDeNA戦に向けて静かに闘志を燃やした。
昨季、DeNA戦の登板は1試合のみ。8月8日に8回無失点で勝利した。今季初対戦となる相手に「積極的に打ってくるチームだし、つながりがある」と、広島に次ぐチーム打率・270の強力打線に警戒を強めた。
中でも打率・342でセ・リーグの首位打者に立つ4番・佐野は脅威の存在だ。学年こそ五つ違うが、ともに岡山県出身。中学時代はヤングリーグの倉敷ビガーズに所属し、広陵から明大、そしてプロ入りとすべて同じ道を歩んでいる。「すごいですね。中学の野球チームもです。一緒にはやっていないですけど、経歴を見ると全部一緒です」
昨季までは5打数無安打1打点とほぼ完璧に抑えてきたが、今季、覚醒した佐野に対しては過去の対戦成績は参考にならない。「ヒット数が多い。攻撃の起点になるし、かえすこともできる」と印象を語り、「意識するというよりも相手の4番打者なんでね」と、細心の注意を払って封じる構えを見せた。
前回11日の中日戦(マツダ)は今季最短の3回2/33失点で降板。初黒星を喫した。高橋に一発を浴びてから崩れたことから、「(一発の後)ちゃんと切っていれば違ったと思う。そのまま(の精神状態で)いってしまった」と反省する。
首位巨人とは7・5ゲーム差。今季6勝11敗と負け越している本拠地でこれ以上負けるわけにはいかない。「試合をつくることが大事。投手が最少失点で抑えていけば、チーム打率も1位ですし、チャンスはあると思う」。背番号19が低迷するチームに勢いをもたらす投球を誓った。




