広島・大瀬良エースの粘り 3勝目お預けも7回1失点好投…声援に感謝
「中日3-2広島」(10日、ナゴヤドーム)
エースの貫禄を示した。先発の広島・大瀬良大地投手(29)は7回を投げ、5安打1失点と好投した。勝ち投手の権利を持ってマウンドを下りたが、サヨナラ負けで3勝目は消えた。「最少失点でいけたけど、結果的にチームは負けているので…」と表情はさえなかったが、それでも堂々たる投球を披露した。
直球はMAX150キロを計測。変化球を内外、高低にうまく織り交ぜて竜打線から凡打の山を築いた。
危なげなく切り抜けた。七回2死二塁から代打のA・マルティネスとこの日2安打を浴びている大島にともにフルカウントまで粘られ、連続四球で満塁。一打逆転のピンチを招いたが、代打・福田を右飛に打ち取り、窮地を脱した。「甘く入ったが、気持ちが勝ってくれたかなと思う」と安どした。
前回登板の4日の阪神戦は今季最短の4回8安打5失点でKOされた。「緩急が使えなかった反省があった。会沢さんと話をしてうまく生かせた」と修正力を示した。
この日から有観客試合。「声援があるというのは、僕たちにとっても相手にとってもありがたいこと。応援があるなしでは力の入れ方も気持ちの入れ方も違う。ありがたみを感じながらあすから頑張っていきたい」。背番号14が今後もファンを魅了する。