メヒア&堂林W満弾!カープ先発全員17安打15得点!鯉打線完全覚醒じゃ
「練習試合、広島15-1阪神」(10日、マツダスタジアム)
一度火がついた赤ヘル打線は、誰にも止められない。広島は打線が爆発し、17安打15得点で大勝した。初回にアレハンドロ・メヒア内野手(27)が、三回には堂林翔太内野手(28)が満塁弾。2発のグランドスラムを浴びせるド派手な一発攻勢で阪神投手陣を粉砕した。足音が近づいてきた19日の開幕戦へ、攻撃陣の仕上がりに死角はなさそうだ。
無観客での一戦が口惜しいほど、打線がつながった。絶好機で飛び出した2本の放物線に一塁ベンチが沸き上がる。スタンドに鯉党がいればマツダスタジアムは、興奮のるつぼと化していたに違いない。終わってみれば17安打15得点。開幕スタメンに燃える2人の男が満塁弾で競演した。
先陣を切ったのはメヒアだ。初回1死満塁でフルカウントから阪神先発・ガンケルの7球目、スライダーを完璧に捉えた。左翼・サンズが打球を一歩も追わない鮮やかなグランドスラム。「どういう形でもいいから1点を取りたかった。最高の結果になって良かったね。感触は完璧だったよ」と納得顔だ。
5月末の紅白戦から数えて実戦は10戦7発のメヒアに負けじと、堂林のバットも火を噴いた。2死満塁で迎えた三回の第2打席、ガンケルの初球を振り抜いた瞬間に本塁打を確信した。左翼スタンドへのグランドスラム。「一振りで仕留めることができて良かった」。2月末のオープン戦、前回3日の阪神戦(甲子園)とチームが苦しめられたガンケルを攻略した。
6日のオリックス戦(京セラ)でも一発を放っている背番号7は、六回も1死満塁で高野から中前へ適時打。開幕スタメンに向け「そこが全てではないけど、出るからには最初から出たい」と意気込み、「レギュラーでも、何でもない。一日一日アピールしていこうと過ごしている」と必死の思いをバットに込めている。
この日も6日のオリックス戦から4試合連続となる西川、鈴木誠、メヒアのクリーンアップ。この並びが開幕オーダーか、という問いに朝山打撃コーチは「メヒアが打てばね」とドミニカンの好調持続を条件に挙げた。
主砲・鈴木誠が好機で勝負を避けられれば、一発があるメヒアの存在は相手にとって脅威。だからこそ外国人特有の、打ち気にはやる傾向を我慢できるかが鍵になる。





