広島・中崎 289日ぶり1軍登板で復活3人斬り 逆転守護神「結果で勝ち取る」

 「練習試合、広島8-1阪神」(9日、マツダスタジアム)

 久々のマウンドをかみしめながら、腕を振った。この日、1軍に昇格した広島・中崎が八回から登板。1回を11球で三者凡退に仕留め「しっかりと投げられて良かった。お客さんがいなくてさびしいが、久々に1軍の雰囲気を味わえた」と安どの表情を浮かべた。

 先頭・原口を右飛に抑えると、続く木浪を内角直球で詰まらせて一ゴロ。高山も危なげなく一ゴロに仕留めた。昨年11月に右膝半月板部分切除手術を受け、キャンプは2軍でのリハビリを余儀なくされたが順調に回復。昨年の8月25日(中日戦)以来、289日ぶりの1軍マウンドで結果を残した。

 佐々岡監督は「実績も経験もある選手。結果が出たわけだから、自分のピッチングをしてポジションをドンドン取ってほしい。経験が一番というところ」と期待を寄せる。

 直球の最速は144キロだったが、しっかりと打者を押し込み「最初なので。悪くはない」と好感触。再挑戦しているチェンジアップも試し、「幅を広げるためにやってきた。これからも使っていきたい」と実戦で配球に組み込むメドも立った。

 「チームのためにアウトをしっかり取りたい。1軍確定ではないので、結果でポジションを勝ち取れたら」と意気込む右腕。逆転での守護神奪取へ、ここから一気に弾みをつけていく。

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