広島・堂林6年ぶり開幕スタメンへ不動心「やってきたことを信じてやり抜くだけ」
広島の堂林翔太内野手(28)が6年ぶりの開幕スタメン奪取へ、不動心で臨む。昨季は打率・206に終わったが、今年のオープン戦では好調をアピール。今季11年目を迎える鯉のプリンスは、今後の実戦でも春季キャンプ期間から培ってきた信念を貫きながら打力向上に努めていく。
口調には自然と熱が帯びていた。堂林が6年ぶりの開幕スタメンを虎視眈々(たんたん)と狙っている。
22、23日の打撃練習では森下、床田らと対戦。約2カ月ぶりに現役投手を相手にし、安打性の当たりは少なかったものの「自分の中では、あれだけ投手を見ていないわりに、いい打席もあった」と手応えはあった。
好機が訪れている。開幕一塁候補の本命だった松山がコンディション不良により、3軍でのリハビリ調整が決定。安部らライバルはいるものの、レギュラーの座が近づいていることは確かだ。外野を含め複数の守備位置で練習に励んでいるが「基本は一塁になってくると思う。出られるところで必死にやっていくだけ」と意気込んだ。
オープン戦では打率・381と好調を維持。しかし、「まずは打たないことにはチャンスが巡ってこない」と気を抜くことなく、不動心で打力向上を追い求める。
春季キャンプ期間は、体の軸で振り、直球をはじき返すことを意識した。「結果も大事ですが、何か自分の中でこれというものが見つかれば。練習でやれたことを実戦でもやれば結果も出る。やってきたことを信じてやり抜くだけですね」。努力は裏切らない。信念を貫きながら、今後の実戦でアピールを続けていく。