広島・小園 上昇機運アーチ!開幕三塁あきらめん!2戦連続マルチ安打で不振脱出に光

 8回、右越えソロを放ち、ナインの出迎えに笑顔を見せる
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 「練習試合、中日9-8広島」(22日、マツダスタジアム)

 広島の小園海斗内野手(19)が22日、中日との練習試合の八回に一時勝ち越しとなるソロ本塁打を放つなど2安打を記録。オープン戦では打率・171と低調だったが、2日連続のマルチ安打と復調気配。三塁の開幕スタメン奪取に向け、今後もアピールを続けていく。

 心地良い打球音を響かせ、さっそうとダイヤモンドを一周した小園がチームメートから熱い祝福を受けた。「絶対に結果を出してやろうという強い気持ちで入った。風もあったが入ってよかった。うまく回転できました」と笑みを浮かべた。

 八回、前打者の三好が同点2ランを放ち、試合を振り出しに戻した勢いに小園も乗った。持ち味の積極打法。空振り、ファウルと2球で追い込まれたが、3球目の139キロ直球を完璧に捉えた。うまく肘をたたみ、打球を右翼スタンドまで運んだ。「一打席一打席、集中できている。甘い球を打つのは僕の持ち味。一発打ててよかった」。2月24日の巨人戦以来となる久々の本塁打だった。

 オープン戦序盤は好調を維持したが後半に失速。打率・171に終わり「体が流れるのを修正した」と体幹のブレを矯正することに努めた。前日21日に25打席ぶりの安打を含む2安打を放ち、この日も三回の遊撃内野安打を含むマルチ安打と復調の兆しを見せた。

 朝山打撃コーチはオープン戦との違いについて「思い切って振るが、その中でも(ボール球に対してバットが)止まっている」と明かす。本塁打に関しては「インサイドの甘めにツボを持っている。反応できたのは彼の持ち味」と称えた。

 あくまで遊撃が目標だが、三塁での出場にも意欲を示す。三塁を争う新助っ人のピレラはコンディション不良で離脱中。打撃好調ならば、三塁で開幕スタメンに名を連ねる可能性がある。

 しかし、背番号51は気を引き締める。1点を追った九回2死満塁のサヨナラの場面で左邪飛。「ああいうところで打てるようなバッターになりたい」と悔しさを募らせた。

 高卒2年目での開幕スタメンとなれば、2000年の東出以来、20年ぶり。「一日一日が勝負なので努力していきたい」。勇猛果敢な打撃を武器に道を切り開いていく。

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