広島・堂林、チャンス逃さない 松山離脱、バティ解雇で開幕一塁射程
広島の堂林翔太内野手(28)が2日、一塁レギュラー奪取へ向け、課題である変化球の克服を誓った。今季のオープン戦では12打数6安打と好調を維持している11年目。変化球への対応力を上げることで、6年ぶりの開幕スタメンを引き寄せる。
鋭い眼光で白球を追った。堂林がマツダスタジアムでの全体練習に参加。ノックや打撃練習などを行った。
ここまでは取り組みが結果となって表れている。体の軸で振ることを意識し、来た球を素直にはじき返す。オープン戦では打率5割と存在感を示し、朝山打撃コーチは「ストレートを仕留められているのが、好調の証し」と評価した。
一塁レギュラーの座はもう目の前だ。大本命の松山がけがで離脱し、昨年一塁手として96試合に出場したバティスタが契約解除の処分を受けた。安部らライバルはいるものの、またとない好機が訪れている。
昨季は打率・206に終わった。打力を上げるには、課題と話す変化球への対応が鍵となる。朝山コーチは、「真っすぐは確率よくさばけるけど、甘い変化球の部分をいかに打てるか。甘い変化球を見逃してはいけない」と課題を口する。
克服のため、打撃練習では変化球の配分を多くした“MIXボール”を数多く打つことに取り組んでいる。「意識してやっている。実戦ではまた違うところもあるので、やることをやっていくだけ」と堂林は意欲を示す。開幕一塁スタメン奪取に向け、バットで道を切り開いていく。