広島・戸田「プライド捨ててやっていく」 昨季は1軍登板ゼロ…絶対はい上がる!
広島の戸田隆矢投手(26)が13日、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で大瀬良とともに自主トレを行い、キャッチボールやランニングなどで2時間、汗を流した。昨季は1軍出場なしと無念の結果に終わった左腕。チームの大黒柱から多くのことを吸収し、今季は背水の覚悟で挑むことを明かした。
得られるモノはすべて、自分のモノにする。戸田は真剣な表情で一緒に自主トレを行うエース・大瀬良からの助言に聞き入った。その光景からは、ささいなことでも吸収しようという必死さが伝わってきた。
すべては今季、巻き返しを図るため。高卒ルーキーながら1年目から1軍マウンドを経験し、2016年の阪神戦で自身初の完封勝利をマーク。将来のエース候補として期待をかけられたが、ここ数年は登板試合数も減り、昨季はプロ入り初めて1軍登板ゼロに終わった。
2軍生活を強いられ、苦渋を味わうこととなった戸田。「プライドを捨ててやっていくしかない」と言う。絶対にはい上がる-。その意識が練習内容からもうかがえた。
遠投ではただ投げるだけでなく、1球ごとに球質やフォームを先輩に確認。イメージ通りに体が動いているか、指がボールにしっかりとかかっているかなど、さまざまなポイントに対して率直な意見を求めた。
「投げる時に頭と手が離れるところがある。そこを(修正するように)一球、一球やりました」と意図を説明。今年プロ9年目を迎える左腕は「今年が勝負だと思います」と危機感を募らせている。背水の陣を敷くためにも、投手陣を支える大黒柱からの教えを自らの糧とし、貪欲にレベルアップしていく。