広島・西川、ピラティスで20発狙う 鍛え上げた体幹で飛距離UPだ

 広島の西川龍馬内野手(25)が10日、鹿児島県・徳之島で自主トレを公開した。2年連続で日本ハム・近藤健介外野手らの自主トレに参加している西川は、メニューの一つで行っているピラティスで体を鍛え直し、飛距離アップで自己最多20本塁打に意欲を見せた。長打力と確実性を備え、外野のレギュラー確保を目指す。

 曇り空に見舞われた徳之島の空とは対照的に、西川は終始明るい表情で仲間たちと声を掛け合い、体をいじめ抜いていた。午前中は体幹トレにダッシュ、その後はキャッチボールとノックを行ってフリー打撃に入った。

 この日は午前中の小雨で肌寒さもあったが、徳之島は温暖な気候に恵まれる。「すごく順調です。暖かいからか、体もよく動くし去年よりちょっと、仕上がりは早い方かなと思います」。そう話す顔つきからは、充実感が漂っていた。

 さまざまなトレーニングの中でも「バリきつい」と苦笑するのが、毎朝8時半から9時15分までの45分間行うピラティスだ。「腹圧とか呼吸法。腹に力が入った方が(打球が)飛ぶし、どういう体の使い方をすれば、より力が伝わるか」。腹の筋肉を鍛えることで体に安定感が生まれ、上半身と下半身の動きもスムーズになる。

 昨季はいずれも自己最多となる138試合出場で16本塁打。「16本打てるなら20発も打てるやろう、という考えで。ヒットの延長がホームランになって、終わってみれば20発打てればいいかな」と“ピラティストレ”で体の内面からパワーを引き出し、長打力を磨いていく。

 確実性の向上も忘れない。初めて規定打席に到達した昨季の打率は・297で「3割打てないのは、どこかに原因がある。それを探しながらやっている」と西川は言う。

 課題は明確だ。「集中力。それに限る」とキッパリ。1、2打席目が無安打でも「3打席目、自分の形で入っていけるか。去年終盤は1、2打席目に凡退したら『もういいや』と適当になったところもあった」と無駄な打席を減らす構え。練習では一球一球の打ち損じを減らし、短時間で打ち切ることをテーマとしている。

 昨季は内野手登録ながら外野のスタメンに定着。それだけに「そこで勝負したい気持ちはあります」と、外野の定位置確保へ意欲を見せる。「143試合をレギュラーとしてやりたい」。己のバットをさらに研ぎ澄まし、3割20発へと続く道を歩んでいく。

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