ジョンソン2年連続2桁星王手 8四死球も粘投7回0封「自分を信じて」
「巨人0-2広島」(27日、東京ドーム)
東京ドームのマウンドに、頼もしい姿の広島クリス・ジョンソン投手(34)がいた。三者凡退は一度だけ。8四死球が絡んで毎回のように走者を背負った。それでも感情に左右されず淡々と左腕を振る。「自分を信じて。あとは石原のサインに応えようと思った」。堂々の7回無失点で9勝目を挙げた。
四回は岡本へ死球、ゲレーロには四球を与えた。思うようにいかない指先。自分自身を見失ってもおかしくない状況で深呼吸した。大城を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど得点を許さなかった。
「同じことを繰り返したらダメ。攻め方を変え(相手の)バランスを崩すことが大事」
丸を4打数無安打に抑えたことも流れを手放さなかった要因だ。初回1死一塁では内角を攻め併殺打。五回のピンチでは外角へのスライダーで見逃し三振を奪った。球種やコースに偏らない攻めで裏をかいた。
今季最大の山場で勝利への道をつくった。緒方監督は「バッテリーが抑えてくれた。ナイスピッチング、ナイスリード」と石原の存在にも目を細めた。
巨人、DeNAと続く勝負の6連戦。次回は中4日で9月1日のDeNA戦での先発が濃厚だ。「諦めていない」。助っ人左腕は力を込めてバスへ乗り込んだ。





