猛攻8点で後半戦“快幕” 連敗「11」で大脱出!誠也V撃&松山復活打

 「DeNA5-8広島」(15日、横浜スタジアム)

 ようやく泥沼から抜け出した。後半戦初戦で、広島の連敗が11(1分け含む)でストップ。鈴木誠也外野手(24)が先制かつ決勝の2点適時二塁打を放つなど一回に4得点を奪う攻撃力を見せた。緒方孝市監督(50)は「後半戦を勝ってスタートできたことは非常にうれしい」と語った。ここから逆襲への後半戦を進む。

 長いトンネルを抜けた。横浜スタジアムの三塁ベンチ前で、安どするナインがハイタッチを交わす。20年ぶりの11連敗(1分けを含む)を止めた主役は、鈴木だ。先制V打をマークして「とにかく1つ勝ったので、止められて良かったです」と息をつき、緒方監督も「非常にうれしい」と喜びを口にした。

 一回無死満塁。井納の2球目、内角146キロ直球を左翼線へはじき返し、2点適時二塁打とした。この一打がのろしを上げ、なお二、三塁で松山も右前適時打。「とにかくつなぐ意識だった。最高の結果になって良かった」と松山。一挙4得点で主導権を握った。

 鈴木にとっては6月23日・オリックス戦以来のタイムリー。4番へのマークが厳しい中で6月は打率・220、7月は試合前まで打率・323だったが1本塁打、1打点。

 バットもより硬く球をはじきやすい材質を試すなど、試行錯誤することもあった。迎打撃コーチは「球宴前から兆しは見えた。チャンスで走者をかえせたのは本人にも大きいと思う」とうなずいた。

 今季は打線が固定されない中、この日は西川が今季2度目の1番に入り、再昇格したバティスタは3番で先発。2番・菊池涼も含めた3人連続出塁し鈴木の先制打につなげた。11連敗中は最高5得点だったが、この日は8得点をマーク。指揮官も「西川から始まって、誠也があそこでしっかり2点適時打を。本当に勢いがグッと来た」とたたえた。

 力を結集させた。この日のミーティングでは各コーチがポジティブな言葉を掛け、高ヘッドコーチは「今日から新たな気持ちでやろう」とナインを鼓舞。

 前半戦最終戦の10日、中日戦の練習前には緒方監督が「連敗が続くこともある。目標をしっかり持っていればチームはいずれ上に上がる。全員で頑張っていこう」と語りかけていたこともあった。

 大連敗が始まった横浜スタジアムで、後半戦初戦に好スタートを切ったチーム。借金は4。順位も4位と変動はないが、反攻への一歩を踏み出した。

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