誠也、猛打再開じゃ 決意の4番が志願の居残り特打!不振交流戦から巻き返す
広島の鈴木誠也外野手(24)が27日、志願の居残り特打で28日から再開するDeNAとのリーグ戦に備えた。全体練習終了後、横浜スタジアムに隣接する室内練習場でティー打撃やマシン打撃で調整。スイングの感覚を研ぎ澄ませた。交流戦の成績は打率・238、3本塁打、10打点。首位再奪取へ4番が打線をけん引する。
室内練習場に打球音が響き渡った。黙々とバットを振っていたのは鈴木だ。屋外での全体練習後に志願した打撃練習。「(26日が)休みだったので体を動かしたいと思っていた」。さらりと言ったものの、リーグ戦再開へ強い思いがあった。
最下位に終わった交流戦は、自身も苦しんだ。1番が機能しなかったことで走者なしで打席に立つことが多かった。その中で打線のけん引役を担おうとしたが、徹底した内角攻めにもあった。打率・238、3本塁打、10打点に終わった。
28日のDeNA戦は、リーグトップの防御率2・11を誇る今永が先発する。今季は6打数1安打、打率・167、0本塁打、0打点。「打たないといけないポジション」。4番としての責任を、あらためて言葉に変えた。
勝負強い打撃を心掛ける一方で、つなぎの意識を持ち続ける。攻撃陣の合言葉は「次打者に勇気を与える」こと。「打てなくても四球で出たり次の塁を狙ったり。打てないときに何ができるかが大事」と力を込めた。
この日、発表された「マイナビオールスターゲーム2019」の選手間投票では、ファン投票に続き選ばれた。「我慢強く続けていけば勝機は見えてくる」と鯉の主砲。力強い言葉と共に、前を向いてバスへ乗り込んだ。



