これぞ、4番の大仕事 誠也がサヨナラ弾 2本塁打含む4安打5打点

延長10回、サヨナラ2ランを放つ鈴木(撮影・飯室逸平)
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 「広島9-7ヤクルト」(15日、マツダスタジアム)

 広島が今季4度目のサヨナラ勝ちで、連勝を4に伸ばした。これで貯金3として、ヤクルト、阪神と並んで2位に浮上した。

 最大5点差をひっくり返す大逆転劇。その原動力となったのは頼れる4番・鈴木のバットだった。

 2-7の八回。この回からマウンドに上がった五十嵐の初球、外角144キロ直球を振り抜くと、打球はバックスクリーンへたたき込む12号ソロ。反撃ののろしを上げると、九回にはヤクルト・梅野から中前適時打を放ち、同点に追いつく口火となった。

 ハイライトは延長十回にやってきた。1死一塁で打席に入ると、左腕・中尾からバックスクリーン左へ運ぶサヨナラの13号2ラン。今季初、通算5度目のサヨナラ弾。ミラクルの主役はこの日4安打5打点の大暴れで、13本塁打、32打点、打率・347で三冠すべてでトップに立った。

 これぞ4番!-という大仕事をやってのけたヒーローは試合後のお立ち台で右手を突き上げ、「サイコーで~す!」と、お約束のフレーズを連呼。九回の同点劇を振り返り、「点差開いてましたけど、みんな諦めてなかったですし、ぼくもチャンスで回ってきて何とか後ろにつなごうという気持ちで打席に入ったのでああいう結果になってよかったです」と振り返った。

 これでチームも4連勝となり、2位タイに浮上。「あんまり順位は見てないのであまり分からないですけど…。勝ちが続くのはうれしいことですし、これからも負けないように一戦一戦頑張っていきたい」と、真っ赤に染まったスタンドに力強く宣言した。

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