緒方カープ空回り…2戦連続大敗 ジョンソンKO降板、広輔27打席無安打

 「広島1-10ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)

 広島は投打の歯車がかみ合わずヤクルトに大敗した。先発したクリス・ジョンソン投手(34)が3回9安打6失点でKOされるなど、投手陣は今季ワーストタイの13安打でワーストの10失点。打線も原の前に5安打1点に終わった。開幕から3カード連続負け越し中で、この日の敗戦で借金は「4」に膨らんだ。

 3万887人が詰めかけたマツダスタジアムは、試合終盤には多くの空席が目立っていた。プレーボール直後から劣勢を強いられ、五回終了時点で8点のビハインド。多くの鯉党が帰宅の途に就いた。リーグ3連覇したチームが、投打で苦しい戦いを強いられた。

 ジョンソンがいきなりつかまった。初回は太田、青木の連打など5本の単打で3失点。二回も立ち直ることができず2点を失うと、三回は村上に速球をフルスイングされ、右翼席中段へ運ばれた。3回9安打6失点のKO劇。スタンドからは「しっかりせーや!」というヤジが飛んだ。

 「スコアボードが物語っている。修正できなかった?その通りだ」。降板後はすぐさまロッカーへ消えたエース左腕。試合後もふがいない投球に終始、うつむきながら言葉を絞り出した。

 藤井皓、中田の中継ぎ陣は四球が失点のきっかけになり燕の餌食になった。「もう少し攻めていくところを見せてほしかった」と緒方監督。被安打13は今季ワーストタイで、10失点はワースト。佐々岡投手コーチは「まずは先発が試合をつくらないと。責任を持って投げてもらいたい」と唇を結んだ。

 打線は、五回に菊池涼が放った左前適時打の1点のみ。安打も5本に抑えられた。指揮官は「打線?粘り強さを出していかないと、週の頭だし。あとの試合につながらない」と振り返った。

 特に田中が波に乗れない。初回、左飛に倒れると二ゴロ、一邪飛、遊飛で4打数無安打。巨人との開幕カードは3試合連続安打を放ったが、翌中日戦からピタリと当たりが止まり27打席無安打。打率は・184まで下がった。「僕がしっかりとしていれば勝っていた試合もあった。技術不足。勝利に貢献できるように」。悔しさをにじませながらも顔を上げ、前を向いた。

 チームは開幕から3カード連続で負け越し中。この日の敗戦で借金は「4」になった。巻き返しを図り上昇ムードに乗せるためにも、10日の戦いは負けられない。

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