坂倉チーム1号 3年目ブレーク予感!右へ左へ3連続長打

 「広島春季キャンプ」(7日、日南)

 広島の高卒3年目・坂倉将吾捕手(20)が今キャンプ初のシート打撃で“チーム1号”を放った。中村祐のフォークを捉え、右翼のネットに突き刺した。さらに三塁打と二塁打と快音を続け、3連続長打の大暴れ。“サイクル安打”こそ逃したが、緒方監督ら首脳陣に成長した姿を見せつけた。昨秋から挑戦している外野守備も無難にこなし、開幕1軍へ猛アピールした。

 昼下がりのスタンドがどよめいた。3年目を迎えた坂倉が進化を示す一発だ。中村祐のフォークを捉えた打球は南国の空を切り裂いて、右翼後方のネットに着弾。2019年の“チーム1号”に確かな手応えがにじんだ。

 「結果が出て良かったです。自分のやっていることを意識していました。順調に来ているし、うまく練習ができていると思います」

 今キャンプ初の実戦形式の練習で存在感を示した。本塁打の後は左腕・塹江から右翼線へ三塁打。さらに藤井皓から左越えの二塁打をマークし、シート打撃では珍しいサイクル安打にリーチとした。ただ、続く打席はアドゥワの前に遊飛。「練習ですから」と苦笑いしたが、「同級生を打てなかったのが悔しいです」と唇をかんだ。

 オフの鍛錬の成果がいきなり表れた。年明けから鈴木とソフトバンク・内川の合同自主トレに参加。投手とのタイミングを強く意識し、「ボールに対して自分の間合いで強く振れるようになった」。フリー打撃でも柵越えを連発。試行錯誤と自問自答を繰り返しながら成長を続けている。

 首脳陣も成長に太鼓判を押す。緒方監督は「(昨年の)秋はすごく悩んでいた部分があったが、オフにしっかりトレーニングをしてキャンプに臨んできたことが見える。いいスイングをしていた」と絶賛すれば、迎打撃コーチも「もっとピッチャーのレベルが上がってきたときに対応できるか、すごく期待している」とうなずいた。

 守備では左翼のポジションに入り、昨秋から挑戦中の外野守備も無難にこなした。まだ「高校生レベルです」と言うように、状況判断など課題もあるが、「秋は中学生レベル。3学年上がりました」と着実にステップを踏んでいる。

 「去年は先のことばかり考えてしまった。今は課題を一つ一つ、つぶしていきたい。自分がどう取り組まないといけないのか、アピールしないといけないかを考えています」

 今は開幕1軍という言葉も頭にない。3年目のブレークへ、がむしゃらに泥くさく、無心で突き進んでいく。

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