ドラ6正随 140メートル弾 長打力猛アピール 対応力も発揮

 「広島春季キャンプ」(2日、日南)

 広島のドラフト6位・正随優弥外野手(22)=亜大=が、フリー打撃で推定140メートル弾を2発、放った。この日から投手がバッティングピッチャーを務めており、塹江から力強い放物線を描いたルーキー。早速、持ち味のパンチ力を首脳陣に猛アピールした。

 ド迫力の一撃に満員のスタンドが沸いた。正随がはじき返した直球は、グングン伸び左中間の最深部に突き刺さる。「必死だったので、どのコースを打ったとか覚えていないんです」。推定飛距離140メートルの特大弾を計2発。持ち味の長打力をいきなり見せつけた。

 球種が直球のみと限定されていたが、さすがに開始直後はプロの生きたボールに振り遅れるシーンもあった。だが徐々に自分のスイングを取り戻すと、対応力を発揮。塹江が投じた22球目と29球目を完璧に捉えてみせた。

 スイング時にヘッドが下がり気味になるのが課題だという。この日の早出練習からその修正を行った。「スピードに振り負けないようにと言っていた。パンチ力があるし、思っていた以上に良いものを見せてくれた」と迎打撃コーチ。潜在能力の高さに目を細める。

 1月の合同自主トレ期間は全体練習後の打撃練習が日課。さらに休日も黙々とバットを振り続ける姿が大野練習場にあった。結果を出さなければ生き残れない世界。強い危機感が、その体を突き動かしている。

 「ライナーよりは高い弾道のホームランが理想ですね」。正随は力を込めた。大観衆が待つマツダスタジアムで思い描くアーチを放つことを夢見て、これからもバットを振り続ける。

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