藤浪「いいアピールできた」“復肩”へブルペンで58球 矢野監督称賛「すげえな」

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が、初日からブルペン入りで58球。投手陣でただ一人、全球種を織り交ぜるなど仕上がりの早さを見せた。柱として期待する右腕の状態を矢野監督も称賛。開幕ローテ入りに向けて確かなアピール投になった。

 「いい感覚で投げることができました。入りとしては、バランスもよかったですね。しっかりと今日一日、アピールしようと思ってブルペンに入ったので。いいアピールができてよかったです」

 午後4時過ぎ。全メニューを終え、晴れやかな表情で初日を振り返った。大きく振りかぶったフォームから力強い白球が捕手のミットに刺さる。ただ投げるだけではなくカットボール、カーブ、スライダー、フォークと全球種解禁。クイックも行い、投球中には設置されているトラックマンの数値を確認した。

 視察した矢野監督も手応えを感じている。「生で投球を見るのは昨年以来だけど、すごく楽しそうやったよね、顔が」。高校の時に甲子園で投げている姿、あの顔が見たいと昨年から問い掛けてきた。オフを経て見せる表情がうれしい。「ワインドアップで投げるのは威圧感があるし見た目が格好いい。すげえなと思った」と賛辞を惜しまなかった。

 順当なら、11日の紅白戦に登板する予定。指揮官からの高評価に、藤浪は「いい顔かどうか分からないですけど」と笑ったが、早期の実戦登板に備えて調整にも熱がこもる。「しっかりと投げられるように、クイックや変化球の精度も上げていけたら」。“復肩”を誓うシーズンに向けて、カギを握る右腕が好スタートを切った。

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