誠也、刻む鉄人道!来季こそ全戦出る 3年連続ベストナインも進化止めない
セ、パ両リーグのベストナインが26日に発表され、4番としてリーグ3連覇を導いた広島・鈴木誠也外野手(24)が外野手部門で3年連続3度目の選出となった。来季は自身初の全試合出場に意欲を示し、その上で4年連続のベストナインも手に入れる。
リーグ3連覇に貢献した鯉の主砲が、再び栄誉を手にした。鈴木が3年連続3度目のベストナイン受賞。「3年連続で選んでいただいて素直にうれしいです。来年もチームの勝利に貢献できるように頑張ります」と喜びの思いを口にした。
丸、会沢とともに獲得。球団外野手の3年連続受賞は84年まで8年連続の山本浩二、92~94年の前田智徳以来、3人目となった。来季から前田氏がかつて付けていた背番号1を担う男として、ふさわしい勲章となった。
今季は124試合の出場で打率・320、自己最多の30本塁打、94打点。昨年8月23日のDeNA戦で右くるぶしを骨折し、復活を期したシーズン。勝負どころで力を発揮するなど、絶大な存在感を示した。
それでも、4番としての責任が鈴木にはある。来季の目標に掲げるのは自身初の全試合出場だ。「今年は休み休みやっていた。なるべく4番で出てる以上は休んじゃいけないと思うので、しっかりフルで出て、成績残してまたこういう賞を取れたらいいなと思います」。4月前半に下半身の張りで約2週間出場選手登録抹消されるなど、離脱した時期もあった。来季こそケガなく出続ける思いは強い。
有言実行を果たすためにも、来季へ自身の体と向き合っていく。「まだ若いですけど、18、19、20歳前半の頃と比べると、体のしんどさも変わってきている。その感覚でやるとまたケガもすると思う」と変化を実感。それだけに「体のケアだったりを少しずつ変えていこうと。今の自分の年齢、体調に合わせてやっていこうかと思います」と力強く話した。
この日は選手会ゴルフコンペに参加。スコアは120だったが、堂林、野間、西川とともにラウンドし、終始リラックスした表情で貴重な時間を過ごした。9日に右足関節の抜釘手術を行ったことから「まずは足をしっかりよくします」と力を込めた鈴木。さらなる光を示すため、最善の準備を整えていく。