野村、輝ラリ6勝 広陵後輩には負けられん 緒方監督「一番は祐輔」と絶賛
「広島9-3巨人」(10日、マツダスタジアム)
光を見せる快投で、巨人打線を封じ込んだ。広島・野村が6回2/3を6安打3失点で6勝目。内外角に球を使い分ける丁寧な投球で持ち味を発揮し、「コントロール良く、テンポ良く投げられたと思う。全体的に良かった」と納得の表情を浮かべた。
初回から淡々と腕を振り、チームにリズムをもたらした。毎回先頭打者を打ち取り、六回までの失点は岡本に許したソロのみ。球数も七回に入るまで71球と、効率良く投球を展開した。
ただ七回2死一、二塁から代打・亀井に左中間へ2点適時二塁打を許し、ここで救援陣に後を託すことに。「(失点の場面は球が)高かった。序盤は特に良かったので、七回が悔しい」と反省も忘れなかった。
今季、一時は背中を痛めるなどで離脱したが、6月23日・阪神戦からの復帰後は4勝1敗と勝利に貢献し続けている。12日には母校・広陵が夏の甲子園初戦を控えており、先輩として「優勝を目指してほしい」との思いも持つ。この日の熱投は後輩へのエールにもなったはずだ。
緒方監督は「今日は一番は祐輔。素晴らしい投球を久しぶりに見た」と目を細めた。「次回は(イニングを)投げ切れるように頑張りたい」と野村。酷暑の中、右腕は先発としての責任を全うし続ける。



