ジョンソン 完封逃すも来日通算40勝 緒方監督「今季一番くらいの投球」

 「広島4-2ヤクルト」(4日、マツダスタジアム)

 真っ赤な球場を盛り上げた。広島・田中広輔内野手とお立ち台に上がったクリス・ジョンソン投手がいきなり「ハッピーバースデートゥーユー♪」と歌い出す。前日3日は背番号2の29歳の誕生日だった。普段は見せない無邪気な姿からは、来日通算40勝の喜びが伝わる一幕でもあった。

 抜群の制球力で低めに集め、強力打線を手玉にとった。八回までフライアウトはわずか2つ。9奪三振と盗塁死1、12個のゴロアウトを奪った。九回に連打から失点し中崎にスイッチ。完封、完投を逃し8回1/3を5安打2失点となったが、持ち味を余すことなく発揮した投球内容だ。

 3回5安打5失点(自責点4)だった前回6月26日の巨人戦から精神面と技術面で修正。「気持ちを抑えて投球にリズムが出るまで我慢した」。フォームでは踏み出す歩幅を小さくすることで本来の制球力を取り戻した。

 15年に初来日。4年をかけ積み上げた白星は節目の40に達した。球団の外国人投手ではバリントンに並ぶ最多の勝ち星。また1つ球団史に名前を刻んだ。

 「8連戦の初戦でしっかり投げられた。(チームは)勢いに乗っていけると思うよ」。球宴前最後の連戦を白星発進。緒方監督の「今季一番くらいの投球だった」の言葉がチームの思いだ。

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