大瀬良、2桁星王手 投壊コイの光だ7回0封自己最長タイ7連勝
「交流戦、広島7-0楽天」(8日、マツダスタジアム)
マツダスタジアムのマウンドは、大瀬良のものだった。力強い投球で楽天の打者を圧倒した。7回4安打無失点。リーグトップを独走する9勝目に「ストライクで勝負していく意識が強かったので、粘り強く投げることができた」と白い歯をこぼした。
積極的に振ってくるパ・リーグの打者が相手でもストライクゾーンの中で勝負する今季のスタイルを貫く。初回1死一、三塁からウィーラー、銀次と続いた主軸にもストライクを先行。気後れすることなく投げ込み打ち取った。
三回、丸のダイビングキャッチに助けられる場面もあった。それでも尻上がりに調子を上げた。球数が100球を超えた七回も球威に衰えはない。147キロを計測してパワーピッチャーの本領を発揮した。
投球回は通算75回2/3になった。シーズン序盤でこれだけの回を重ねた経験は過去にない。「疲れがないことはない」。ローテを守るためにコンディションの維持が不可欠。この日の試合後も疲労をためないため、トレーニング室で汗を流した。
4月29日の阪神戦から負けなしの7連勝。2桁10勝に早くも王手だ。「どんどん信頼されるように頑張っていきたい」。投手陣の柱としてチームをけん引していく。




