アドゥワ初の春季C1軍スタートで気合「食らいついてアピール」
広島のアドゥワ誠投手(19)が23日、廿日市市の大野練習場で行われている合同自主トレを打ち上げた。24日に春季キャンプ地の日南へ移動。25日からは天福球場での先乗り自主トレに参加する。2年目で初となる1軍スタート。がむしゃらにアピールし、開幕1軍を目指す。
小雪が舞う大野練習場で決意を語った。アドゥワは初めて春季キャンプを1軍で迎える。不安がある半面、どれだけできるのか、楽しみな部分がある。「とにかく食らいついてアピールしていきたい」と言葉を紡いだ。
昨秋キャンプでの投球が評価されての抜てきだ。196センチの長身から投げ下ろす直球は威力十分。長い手足を駆使したフィールディングにも定評がある。レベルの高い環境下で、さらなる成長が期待される。
今オフはできるだけ球を握ってきた。キャッチボールの継続はもちろん、私生活でも球を手放さなかった。「(昨秋に)良かった感覚を忘れないため」。22日には今年4度目のブルペン入り。指先には好感触がある。
地元の先輩の言葉を力にかえる。昨年末に松山市内で行われた「プロ野球愛媛県人会」の懇親会で、阪神・秋山に声をかけられた。「頑張れ、と言ってもらいました」。昨季12勝とブレークした右腕。自身も開幕1軍を決意した瞬間だ。
春季キャンプでは、若手は第1クールからフリー打撃に登板する。その後は紅白戦でテストされる予定だ。最初の関門は16日からの沖縄2次キャンプに帯同できるか否か。「がむしゃらに投げていく」。失うものはない。直球のように、前に突き進む。


