菊池 グルテンフリー効果あり! 体質改善で3年ぶり全試合出場目指す

 広島・菊池涼介内野手(27)が17日、静岡市の清水庵原球場で磯村、庄司らと行っている自主トレを公開した。マイペース調整を進めているこのオフは、グルテンフリーの食事法を初めて実践したことを明かし、「一つの目標」に3年ぶりの全試合出場を掲げた。守備職人は失策数ゼロ、自身が保持する二塁手のシーズン補殺数記録の更新も狙う。

 雨が降り注ぐこの日の悪天候とは対照的だった。菊池は室内でスッキリとした表情でノックや打撃練習に励んだ。その笑顔から順調な調整ぶりをうかがわせる。視界に入れるのは3年ぶりの全試合出場。プロの自覚をにじませ、言葉を紡いだ。

 「全試合何年も出ていないと思うので、一つの目標。広輔(田中)もフルイニングで出ていますし。丸も全試合出ていて、欠けたくない思いもある。全試合でフィールドに立って仕事を全うしたい」

 ゴールデングラブ、ベストナインをダブル受賞した昨季は138試合に出場し、リーグ連覇に貢献。3月のWBCからフル回転していたが、シーズン中はコンディション不良もあり、5月の阪神3連戦で先発を外れたことが心に残る。「自分の流れ的に去年、すごくつらかった。変えてみようというのも一つあったので」と昨年12月には米国で自主トレを行った。

 現地ではケガ防止のトレーニングなどに加え「グルテンフリー+米を抜く」食事法を10日間敢行。脂肪を蓄えやすいパスタや揚げ物などの小麦を摂取しないことで、体内改善を図った。

 体重の変化はないというが「めちゃめちゃ調子がいい。例年より仕上がりがいい」と効果を実感。だからこそ、ペースも上げたいところではあるが、万全の状態でシーズンに臨むためにも慌てず、じっくりと牙を研ぐ。

 好状態で1年間働き、14年に自身がマークした二塁手シーズン補殺数535の日本記録更新も見据える。それも、全試合出場という大目標を達成すればグッと近づく。「失策ゼロにしておけば、(補殺数を)かさませられるので、究極の目標ですね」。守備職人は昨季の5失策からさらに減らし、完全無欠を目指す。

 もちろん、チームとしてはリーグ3連覇が目標だ。「絶対優勝。最後に悔しい思いをしたので、CSを勝ち抜いて日本シリーズに。まずは(リーグ)優勝しなければいけない」。同学年の田中、丸とともにチームを引っ張っていく思いも熱い。唯一無二の存在である背番号33がフル稼働し、今季もチームを何度も救う。

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