梵カープ退団で現役続行「まだ動ける」 さらば低迷期支えた名遊撃手

 広島の梵英心内野手(36)が3日、広島市の球団事務所に松田オーナーを訪ね、今季限りでの退団と他球団で現役続行を目指す意向を報告した。今後は自由契約となり、移籍先を探す予定。走攻守三拍子そろった遊撃手として低迷期を支えた功労者が、13年目の来季に向けて新たなスタートを切る。

 12年間、慣れ親しんだ広島のユニホームを脱ぐが、悲愴(ひそう)感はなかった。時折、笑みを浮かべるなど希望に満ちた表情を浮かべた梵。決断に迷いはなかった。

 「まだ動けると思った。そのつもりで今年はずっとやってきたので、そういう判断になった」

 地元・三次市出身で日産自動車から05年度大学・社会人ドラフト3巡目で広島に入団。06年には新人王を獲得し、10年には43盗塁で盗塁王、ゴールデングラブ賞にも輝いた。

 だが、11年に左膝を痛め、翌12年には右膝を手術。出場機会は次第に減り、16年には自身最少の7試合出場で、今年はプロ入り初の1軍出場ゼロに終わった。両膝の影響について「印象がついてるのはしょうがない。ダメならとっくに辞めている」と現役続行に支障がないことを強調した。

 松田オーナーには「12年間お世話になりました。どうなるか分からないですけど、頑張っていきます」と感謝の言葉を伝えて前を向いた。

 今後は大野練習場などでトレーニングをしながら、合同トライアウトには参加せず、他球団からのオファーを待つ。「(希望は)全くない。どこかでできればなという思い。出場機会が一番です」。もう一度輝きを放つため、新天地を目指す。

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