“マイコラスキラー”西川、一発逆転弾!鯉M18、今季東京D7戦全勝

 「巨人1-2広島」(29日、東京ドーム)

 広島・西川龍馬内野手(22)が“マイコラスキラー”ぶりを発揮した。0-1の五回に巨人の強力助っ人右腕から右翼席へ決勝の逆転2ランをたたき込んだ。この日のチーム安打5本のうち、2安打をマーク。7番に控える伏兵が勝利に導き、今季東京ドームでの連勝記録を7戦全勝と更新した。優勝へのマジックナンバーも1つ減らし、18となった。

 若武者の一撃が東京ドームの雰囲気を一変させた。1点を追う五回、1死一塁。西川がマイコラスの146キロツーシームを振り抜き右翼席へ突き刺した。4号逆転2ランは病院にいる仲間との約束の一発だ。ベンチ前で丸らから手荒い祝福を受け笑顔がはじけた。

 「最近打ててへんかって、今日は何とか打ちたいと思っていました。ストライクゾーンに来たら積極的にいこうと思っていました。打てて良かったです」

 敵地でのヒーローインタビューは大阪弁で喜びを表現した西川だが、堂々の“マイコラスキラー”襲名だ。7月25日・巨人戦(岐阜)でも0-0の八回、1死二塁の好機に、代打でマイコラスから決勝の内野安打をマーク。この日は二回2死二塁の先制機で空振り三振に倒れていたが、すぐさま借りを返してみせた。

 22歳の勝負強さを首脳陣も絶賛。緒方監督は「1打席目は自分のスイングをさせてもらっていなかったけど、2打席目は切り替えがしっかりできていた」と評価した。石井打撃コーチも「あそこがポイントになった」と勝因に挙げた。

 前日28日、東京入り前に広島市内の病院を野間と訪れ、手術を翌日に控えた鈴木誠也を見舞った。鈴木とは同い年でプライベートでも一緒にショッピングに出掛けるなど仲が良い。久々の再会に「元気そうでした」と胸をなで下ろし、「お互い頑張ろうな」と励まし合ったという。リーグ連覇が鈴木への何よりのエールとなるだけに、西川は「少しでも貢献できるようにしたいです」とキリリと表情を引き締めた。

 広島の1軍野手では“末っ子”でも、普段はしっかり者の兄貴だ。高校野球で奮闘する弟には「チャラチャラするなよ!しっかりやれよ!」と電話でゲキを飛ばすこともある。ヒーローインタビューでも、頼もしいセリフで締めた。

 「目の前の一戦一戦を戦うだけ。結果、優勝できたらいいです」

 かつては鬼門と言われた東京ドームで、今季は7戦全勝。優勝へのマジックナンバーは18に減らした。歓喜の瞬間へ、若き勝負師のバットが、カウントダウンを加速させる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス