大瀬良7失点6回途中KO 連勝止まった今季初黒星…マジック 1日で消滅

 「中日7-1広島」(9日、ナゴヤドーム)

 広島・大瀬良大地投手(26)が今季初黒星を喫した。5回2/3を投げ、今季ワーストの10安打7失点。開幕からの連勝は7でストップした。優勝マジックは1日にして消滅。ナゴヤドームでは引き分けを挟んで4連敗となった。9カード連続負け越しなしを目指し、10日こそ竜を仕留める。

 大瀬良は一塁ベース付近に立ち尽くした。2点ビハインドの六回、2点を失い、なおも2死二、三塁。京田に粘られながら、11球目の146キロで一ゴロに詰まらせた。マウンドから懸命にベースカバーに走ったが、間一髪セーフ。二走にまで本塁を突かれ、痛恨の2点を許してしまった。

 「(2死から)きっちりいきたかったけどドラゴンズのやりたい野球をやられました。こういうピッチングをしてたら黒星はつく。野手や中継ぎの方に、申し訳ないです」

 警戒していた京田にかき回された。初回は左中間を破る二塁打と三盗でピンチを広げ、ビシエドの遊ゴロ間に先制点を献上。二回以降は立ち直ったが、1-1の五回につかまった。下位打線の連打から自身の暴投で勝ち越され、京田には右前へ運ばれた。そして、六回も2死から4連打を集中され、今季ワーストの10安打7失点。悔しいKOを食らい、開幕からの連勝はついに7でストップ。今季初黒星を喫した。

 特別な一戦で、白星を届けることができなかった。「8月9日」は長崎出身の右腕にとって特別な日。故郷では「原爆の日」を迎え、長崎市内の平和公園で、平和記念式典が開かれていた。大瀬良自身も幼少時代から毎年黙とうをささげ、「意識しすぎてもダメだけど、しっかり結果を残したい」と、登板前日に意気込んでいた。

 しかし気負いすぎたのか、「ブルペンから悪くなかった」という球威に反して制球が微妙にずれ、痛打を重ねた。「真っすぐは威力があったように見えたけど。こっちのミスもあるし」と畝投手コーチも首をかしげた。

 前日8日に優勝マジック33が点灯。大瀬良は「意識はなかった」といつも通りマウンドに上がっていた。開幕から無傷だった右腕の登板日に、まさかのマジック消滅となった。だが、試合後の大瀬良は気持ちを切り替え「もう一度、工夫して次またいいピッチングをしたい」とキッパリ。悔しさを力に変えて、再び連勝街道を走る。

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