岡田、初の10勝!5回3失点にまとめ、薮田に続いた!!
「DeNA4-9広島」(6日、横浜スタジアム)
プロ初の2桁10勝目は会心の投球で勝ち取ったわけではない。課題も出た。それでも広島・岡田は5回3安打3失点にまとめ節目の1勝を手にした。「勝てたのは良かった」。前を向いて言葉を紡いだ。
四回、自らの2点適時打で3-0とした直後に突如、乱れた。無死満塁から宮崎へ押し出し四球。3連続四球で1点を失った。「(走者を)出してしまったのは仕方がない。取り返そうと思った」。気持ちを立て直して右腕を振る。続く戸柱の二ゴロ併殺打の間に2点目を与えたものの、リードは守り切った。
今季開幕前は“ポスト黒田”に注目が集まった。前日5日に3年目の薮田がチーム一番乗りで10勝に到達。決して勝利数だけで語ることはできないが、2人は昨季レジェンドが残した勝ち星に並んだ。強力打線の援護や救援陣の助けを受けながらの白星もあるものの、岡田は「自信になります」と力を込めた。
五回を投げ終え球数は75球にもかかわらず、緒方監督はベンチを立った。五回に味方打線が4点を奪った直後に失点したためだ。「一皮むける課題だ。(今後は)野手に勇気を与える投球を見せてほしい」。まだ発展途上。収穫と課題を得ながら、成長曲線を描いていくことへ期待を寄せた。