野村、母校の甲子園出場祝う6勝目 7回3安打無失点

 今季6勝目を挙げ声援に応える広島・野村
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 「巨人1-2広島」(25日、岐阜長良川球場)

 広島・野村が、7回3安打無失点の好投で6勝目を挙げた。母校・広陵が3年ぶり22度目の甲子園出場を決め、後輩に負けじと白星を手にした。

 巨人・マイコラスとの息詰まる投手戦。広島が八回に0-0の均衡を破った。1死二塁の場面でヘルメットをかぶりバッティング手袋をはめて打席に向かおうとしたところで代打を告げられた。この回勝ち越さなければ勝ち星がない場面で代打西川が二塁右への内野安打。二塁走者の安部が好走塁で先制のホームを踏んだ。野村はベンチで大喜び。菊地にも中前適時打が飛び出し2点のリードを救援陣に託した。

 野村は「点を与えなければ勝てると思っていたので」と初回に2安打を許したが無失点。二回には1死二塁のピンチも後続を仕留めた。三回以降はわずか1四球無安打の好投を披露した。

 今季巨人戦初勝利に「粘り強く投げられたと思います。今年は勝ててなかったのでなんとか勝ちたいと思って強い気持ちで投げました」と胸を張った。

 忘れられない夏だ。10年前の甲子園決勝で七回まで1安打無失点の好投を披露。しかし、4点リードの八回に1点を返され、その後に逆転満塁本塁打を打たれ準優勝に終わった。この日は高校野球広島大会決勝が行われ、母校・広陵が3年ぶり22度目の甲子園出場を決めた。後輩たちの戦いぶりを気にしていた野村は、自らも白星を挙げて後輩たちの甲子園出場を祝福した。

 昨年は16勝3敗、最多勝と最高勝率のタイトルを手に25年ぶり優勝に貢献した。今季は勝ち星こそ6勝だが、防御率はチームトップの2・42とエースとして堂々の投球を続ける。

 チームは貯金が今季最多の「26」となった。2位の阪神、DeNAに10ゲーム差をつけ首位を独走する。熱い夏-。後輩の戦いを励みに右腕は“セ界”の頂点はもちろん昨年逃した日本一へ奮闘する。

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