3・31開幕戦、メッセ対策完了 長身右腕攻略へ、新井手応え「いい練習できた」

 広島は28日、マツダスタジアムで今年初のナイター練習を行った。阪神の開幕投手・メッセンジャーを想定し、バント練習用の打撃マシンを通常より約40センチ高く設置すると同時に、速度も上げて目慣らしした。昨季、メッセンジャーと対戦が少なかった新井貴浩内野手(40)は「いい練習ができた」と手応えをにじませた。

 新井は真剣なまなざしで“仮想メッセ”と向き合った。「ブルン!ブルン!」。開幕戦を想定し、豪快なスイングを繰り返した。

 「去年もやっていたことだけどね。いい準備をするということ。備えあれば…というでしょ。いい練習ができました」。汗が滴り落ちる表情には、充実感がにじんだ。

 初のナイター練習。阪神の開幕投手・メッセンジャーをにらみ、バント練習用の打撃マシンは通常より約40センチ高く設置されていた。速度も一段階増しで、関係者によると体感速度は「155キロから160キロ」に及んだという。石井打撃コーチは「角度は別にして、ナイターのスピード感覚は打撃投手のスピード感覚と違うから」と説明。助っ人右腕攻略へ、チーム全体で準備を進めている。

 不安要素も打ち消した。「開幕4番」が濃厚な新井は、昨季はメッセンジャーに対して4打数2安打の打率・500。しかし、助っ人先発時にスタメンを外れることが多く、対戦はごくわずかだった。それでも不安はない。「誰が相手だろうがベストを尽くす。結果を出すだけ」とキッパリと言った。「独特の緊張感があるからね。その中でどれだけのパフォーマンスができるか」。3・31へ向けて心技体を整える。

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