大瀬良“神スプリット”で先発ローテだ DeNA山崎康直伝宝刀で勝ち抜く

 新スプリットでローテ勝ち抜く!広島・大瀬良大地投手(25)が20日、廿日市市内の大野練習場で合同自主トレに参加した。今年3度目のブルペン投球で全球種を解禁し、DeNAの守護神・山崎康晃投手(24)から教わったというスプリットの手応えを明かした。大学時代から習得に励む縦の変化球を今年こそモノにする決意だ。

 真っすぐの軌道からスッと沈む。これまでとは違う。わずか2球ながら手応えアリだ。寒波に襲われ、雪が舞う大野練習場。新スプリットに挑戦中の大瀬良が、完全マスターへの一歩を踏み出した。

 「プロに入る前から継続して練習していたんですけど、なかなかモノにできなくて…。積み重ねが少しずつ成果になってきて、ある程度落ちるようになってきました。突き詰めて、キャンプでやっていきたいと思います」

 長いトンネルの出口が見えつつある。フォーク、スプリットなどの縦変化は大学時代からの課題球だ。14年春には前田(現ドジャース)から新しく握りを教わり、同年秋もスプリットに挑戦した。だが納得の軌道を描けず、15年春に断念。フォークに切り替えたが、その後も自分の武器にはできなかった。

 それでも習得への熱意は冷めない。きっかけは昨年11月に招集された侍ジャパン。DeNAの守護神・山崎康から新たに浅い握りを教わった。「その時は全然投げられなくて理解しがたかった」と苦笑いするが、強化試合直後の秋季キャンプでコツをつかんだという。

 「それまで結構深めに握っていたんですけど、浅めに握った方が真っすぐの軌道で落ちる感じがあった。変化は小さいかもしれないけど、真っすぐと感じて振ってもらえればこっちのモノなので。そういうイメージでやっていこうと思います」

 今年3度目のブルペンでは捕手を中腰にさせ、得意のカットボールや、スライダー、カーブなど変化球全球種を解禁した。相変わらず直球は威力十分。球数32球を投じ、「この時期にあれだけ投げたら順調と言っていいんじゃないかと思います」と深くうなずいた。

 先発に再転向する今季はジョンソン、野村に次ぐローテの柱として、期待されている。黒田が抜け、チームの命運を握る存在だ。プロ1年目に10勝。先発の実績はライバルから抜きんでる。「三振を取るボールとして使っていければ。投球の幅も広がると思う」。今年こそスプリットをモノにし、ローテ争いを勝ち抜く。

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