カープ野村 G倒&広陵対決に闘志 「勝たないと優勝できない」
広島の野村祐輔投手(27)が29日、打倒・巨人に闘志を燃やした。広陵OBのプロ野球選手13人が集まり、母校で行われた少年野球教室に参加。来季から巨人でプレーする吉川光、バッテリーを組んでいた小林と再会し、決意を新たにした。リーグ連覇には避けては通れない道を右腕が切り開いていく。
山口俊、森福、陽岱鋼、マギー…。大型補強で戦力を整備した巨人を倒さなければ、頂点への道は険しくなる。今季、最多勝と最高勝率の2冠に輝いた野村も手綱を締めた。「勝たないと優勝はできない」。短い言葉に思いを込めた。
日本ハムからトレード移籍した吉川光との「広陵対決」にも意欲を燃やした。1学年上の先輩とは対戦経験がないが、同一リーグになったことで投げ合う可能性は一気に増える。「負けたくないですね」。野球教室では笑顔で会話したものの、戦場では闘争心をむき出しにしていく。
バッテリーを組んでいた小林との対戦も負けられない戦いだ。今季は9打数4安打、打率・444と打ち込まれた。今季、主に8番を打った元相棒。上位打線へつながれれば失点する可能性が広がるだけに「何か作戦を練らないといけない」と警戒心を強めた。
広陵での3年間は、野村にとってかけがえのない時間。野球に励み、そして人間としても成長できた時期だと振り返る。「育ててもらった場所。原点ですね。中井監督には、周りの人に感謝をしながら頑張りなさいと言っていただきました」。気持ちを新たにした右腕が来季もチームを勝利に導いていく。