梵5000万円減!減額制限25%超え、鈴木本部長「一つの岐路」

 広島の梵英心内野手(36)が18日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、野球協約上の減額制限(25%)を超える5000万減の4000万円でサインした。厳しい更改となったが、来季へ向け「頑張ります」と気持ちを切り替えた。

 午前11時。球場内のブルペンから打球音が響いた。打撃練習を行っていたのは梵だ。午後からの交渉を前に1人、黙々とバットを振った。巻き返しを誓う12年目に向け、強い意気込みが伝わってきた。

 今季の出場試合数は自身最少の7試合で、無安打に終わった。大幅減俸に、交渉役の鈴木球団本部長は「選手にとって一つの岐路」としながら、「ここまで長くやってきてくれたし、地元選手でもある。代打でも1軍にいて働いてほしい」と奮起に期待を寄せた。

 世代交代が進み、厳しい立場に変わりはない。だが、チームの低迷期を支えた経験など、ベテランにしか持ち得ないものがある。再び1軍の舞台に立つために、ひとときも無駄にはしない。

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